今週末に東急新横浜線・相鉄線方面への直通開始を控えた東急東横線。新横浜方面への列車が増える一方、おおよそそれに相当する本数が減便される(既にされている)のが「菊名行き」である。
菊名行きが主に走っていたパターンとしては「特急(通勤特急)1・急行1・各駅停車2」の基本パターンに1本挿入される形で走る渋谷(以遠)⇔菊名間の各停であった。しかしもう一つのパターンとして、深夜時間帯に武蔵小杉止まりではなく一旦菊名まで運転してから上り回送を経て入庫する列車が何本かあり、10両編成の優等運用も存在している。
そんな中、2021年改正以降2年間の平日ダイヤでは、日付変更後に「急行 菊名行き 10両編成」が2本走るタイミングが存在していた。いずれも新宿三丁目始発の列車である。
その1本目は、日吉駅0:10発の列車である。その日の菊名方面の最後から5本目の列車であり、東急車10両編成が充当されている。
日吉0:10発の急行菊名行きは、終点の菊名で元町・中華街行きの最終列車に接続している。急行菊名行きは、渋谷駅をその各駅停車よりも10分遅く出る列車となっており、横浜方面に帰る乗客が都心への滞在時間を長くできるのに一役買っている。
一方その次、日吉0:20発の菊名行きも同様の役割を担っているのだが、こちらは元住吉駅で横浜行き最終の各駅停車を通過追い越しするダイヤとなっている。つまり、「急行 菊名行き」が「2本連続」で発車するのは、日吉・綱島の2駅限定のことであった。
ちなみに、その2本目の菊名行きは東武車運用である。東武車ながらも夜以降は新宿三丁目⇔東横線方面を往復する列車となっていた。
なおダイヤ改正後の平日同時間帯は、急行菊名行き2本は少々運転時刻を変えて、渋谷始発の海老名行き・武蔵小杉行きとなる。
参考:2021年3月13日(土) 東急線全線でダイヤ改正を実施(東急電鉄2021/1/26)