運転終了となる「羽沢横浜国大行き」東急線直通後は新横浜行き・奥沢行きなどが誕生

海老名駅2番線に停車中の相鉄12106F各停羽沢横浜国大行き

海老名駅2番線に停車中の相鉄12106F各停羽沢横浜国大行き

今回の東急直通のダイヤ改正により、相鉄では種別「急行」の休止を筆頭に、細かいところで「土休日JR発の大和行き」など見られなくなる行き先・車両や種別との組み合わせが細々と発生する。

そのうちの一つが、上り終電付近に走る「羽沢横浜国大行き」である。平日と土休日で多少時刻が変化するが、JR直通新宿行きの最終便が走った後に海老名始発で1本、その編成が羽沢横浜国大から回送され西谷始発・羽沢横浜国大行きが1本、という計2本が走っていた。

二俣川駅4番線に停車中のE233系(川越線80周年HM付き)各停羽沢横浜国大行き(2020年9月)

二俣川駅4番線に停車中のE233系(川越線80周年HM付き)各停羽沢横浜国大行き(2020年9月)

JR直通開始直後はJR車のE233系が(JRからの直通の折り返しで)羽沢横浜国大行き運用に充当されていたが、現在では(回送され海老名からの深夜運用となる)相鉄12000系の運用となった。

海老名駅の発車標。直後には同じくダイヤ改正で消える「急行」も

海老名駅の発車標。直後には同じくダイヤ改正で消える「急行」も

羽沢横浜国大行きは、おそらく遅い時間帯に羽沢横浜国大駅へ相鉄方面から直接向かう乗客のために設定されていたものと思われる。JR線にまで直通すると戻ってくるのがより遅い時間となってしまうし、またそもそもJR線内含め需要の少ない列車となってしまうので、せめて相鉄線内で完結する列車として設定されていたものと思われる。

しかし東急直通のダイヤ改正により、東急線新横浜以遠の東横線目黒線の深夜上り列車であったり、武蔵小杉行きとして運転して東急の車両基地への入庫を兼ねたりといった列車設定ができる(or必要な)ため、羽沢横浜国大止まりをわざわざ設定せずとも羽沢横浜国大駅停車機会を維持どころか拡大することができる。実際、現在平日西谷発羽沢横浜国大方面「…22:29(直通最終)、22:58、23:29」というJR直通最終列車後2本の設定に対し、ダイヤ改正後は22:29のJR直通最終便後に5本(土休日なら6本)の新横浜方面の列車設定がある。

西谷駅4番線に停車中の12106F各停羽沢横浜国大行き

西谷駅4番線に停車中の12106F各停羽沢横浜国大行き
改正後はこれよりも後の時間に21000系の特急新横浜行きなどが走る

ちなみに、平日に限り海老名23:29発・西谷23:49発の「特急新横浜行き」なる列車が走る。この列車は折り返し新横浜始発の特急海老名行き(終電ではない)になる他、新横浜24:08始発の東急目黒線目黒行き最終列車に12分ほどの猶予を持って接続している。なお、その後に最終列車として(平日・土休日問わず)西谷24:14始発・奥沢行きが設定されている。羽沢横浜国大駅への上り列車の終電は、今より45分ほど遅くなる。