WEST EXPRESS 銀河とパノラマやくもの並び

出雲市駅2番線に停車中の381系パノラマグリーン編成やくも12号と、3番線に到着中の117系WEST EXPRESS 銀河号(2020/10/17)

出雲市駅2番線に停車中の381系パノラマグリーン編成やくも12号と、3番線に到着中の117系WEST EXPRESS 銀河号(2020/10/17)

2020年9月から11月にかけて運転される「WEST EXPRESS 銀河」山陰ルートは伯備線を経由しており、岡山-出雲市間では特急やくも号と運転区間が重複している。そのため、WEST EXPRESS 銀河はやくも号と何回もすれ違い、さらに上り便は3本のやくも 号に追い抜かれるダイヤとなっている。

そんな特急やくも号のうち、「やくも2・3・16・17号」「やくも12・13・26・27号」の2運用4往復計8本の列車は、「パノラマ型グリーン車」連結の可能性がある列車である(2020年3月のダイヤ改正以降)。

出雲市駅に停車中の381系パノラマグリーン編成やくも12号と、到着したWEST EXPRESS 銀河号(2020/10/17)

出雲市駅に停車中の381系パノラマグリーン編成やくも12号と、到着したWEST EXPRESS 銀河号(2020/10/17)

パノラマ運用とWEST EXPRES 銀河の関連性として、下り銀河は早朝の生山駅でやくも2号、出雲市駅到着時にやくも12号と並び、上り銀河は直江駅でやくも13号とすれ違い、松江駅でその折り返しの26号に追い抜かれ、その後17号・27号とすれ違う。

ここ3ヶ月ほどは、パノラマ運用のうち片方のみが実際にパノラマ編成として運転されることが多く(パノラマ編成が片方ずつ検査に入っていたと思われる)、もう片方の運用は通常の381系の顔の編成であった。また、2運用どちらにパノラマ編成が充当されるかも日によって変わっていた。そのため、パノラマ編成とWEST EXPRESS銀河の並びが実現する可能性は、それぞれ50%程度の確率となっていた。

実際、9月の銀河初運転時には、やくも2号はパノラマ編成であった(生山駅での写真をSNS等で確認した)一方、出雲市駅で並んだ12号(参考:9月12日の記事)や松江で銀河を追い抜く26号(参考:上り銀河追っかけ記事)は通常編成であった。またその後、遅延の影響もあり16・17号は通常編成だった模様である。

出雲市駅2番線に停車中の381系パノラマグリーン編成やくも12号岡山行き(2020/10/17)

出雲市駅2番線に停車中の381系パノラマグリーン編成やくも12号岡山行き(2020/10/17)
3番線には、かつてのブルートレインを彷彿とさせる車体色のWEST EXPRESS 銀河が到着。

自分が二度目に訪れた先日は、12・13・26・27号がパノラマ編成の日であり、午前中の出雲市駅、夕方の松江駅でパノラマ編成とWEST EXPRESS 銀河の停車の並びが実現した。この他、直江駅や夜の伯備線内でも銀河号とパノラマ編成がすれ違っている。

なお11月に入り、2・3・16・17号、12・13・26・27号の両運用にパノラマ編成が充当されている日も存在しているようだ。パノラマやくも号同士のすれ違いも発生しているかもしれない。

松江駅1・2番線に並ぶ117系WEST EXPRESS 銀河号大阪行きと、381系パノラマグリーン編成やくも26岡山行き(2020/10/17)

松江駅1・2番線に並ぶ117系WEST EXPRESS 銀河号大阪行きと、381系パノラマグリーン編成やくも26岡山行き(2020/10/17)

未だに381系が活躍している特急やくも号も、2022年頃から新車が導入される見込みであり、パノラマグリーン編成、あるいは381系自体の運転も残り数年程度となる可能性があり、今のうちにその活躍する姿を見届けておきたいところである。また今回のように、同じ国鉄時代からの車両である117系の特別な車両と381系の並びも、ある意味貴重な姿と言えるかもしれない。