横須賀線・総武快速線の多くの区間では、成田エクスプレスをはじめとした何種類かの特急列車が運転されている。
横須賀線の大船以南(大船-久里浜間)では原則として特急などは走らないが、成田エクスプレスの回送や、また時期によっては特急型車両を利用した臨時快速列車およびその回送列車が走ることがある。
本記事では、北鎌倉、鎌倉、逗子、横須賀の各駅で撮影した「E217系と特急型車両の並び」を何枚か紹介したい。
- 北鎌倉:横須賀線下り列車と185系臨時快速鎌倉あじさい号
- 鎌倉:横須賀線と留置中の成田エクスプレス
- 逗子:一旦回送された成田エクスプレス、E257系ホリデー快速
- 横須賀:横須賀線と185系臨時快速用車両
北鎌倉:横須賀線下り列車と185系臨時快速鎌倉あじさい号
先々週、先週、そして今週末の計6往復運転される、185系6両編成による臨時快速「鎌倉あじさい号」。運転区間は青梅⇔鎌倉間で、武蔵野貨物線など定期列車にない珍しい経路を辿ることも特徴である。
そんな鎌倉あじさい号、あるいはより運転機会の多いE257系ホリデー快速鎌倉号などは、起終点の鎌倉駅のみならず北鎌倉駅にも停車する。先日は夕方の上り列車が北鎌倉駅に到着時(定刻17:36発)、ちょうど下り普通列車(定刻17:34発)が発車するタイミングとなった。
鎌倉:横須賀線と留置中の成田エクスプレス
鎌倉駅は1面2線のホームだが、その外側には1線ずつ留置線が存在する。時勢の影響による日中の成田エクスプレス大幅減便後は(あるいは元からかもしれないが)、E259系12両編成の回送列車が15時過ぎまで停車しており、その後さらに回送されたり営業列車の運用に就いたりしている。
E217系と成田エクスプレスは運転範囲の大部分が重複しているためよくすれ違うイメージこそあるが、ホームすら介さず隣り合う線路に停車している状態は、車両基地以外では何気に珍しい光景かもしれない。
逗子:一旦回送された成田エクスプレス、E257系ホリデー快速
鎌倉駅に留置される列車や鎌倉発着の列車は、鎌倉駅で上下線転線ができない影響もあり、一旦逗子駅のホームや留置線に回送されてくることになる。
上記写真のNEX車両は、先ほどまで鎌倉駅下り留置線に居た編成であり、このあとすぐ大船方面へと折り返していった。
ちなみに数年前には成田エクスプレスが横須賀駅まで(最大1日2〜4往復ほど)乗り入れていた時期もあり、北鎌倉・鎌倉・逗子・横須賀の各駅に停車する成田エクスプレスも存在していた。
ホリデー快速鎌倉号に利用される編成も、折り返し待ちの日中は一旦大船駅(を経て鎌倉車両センター?)に引き上げられるが、鎌倉駅発着前後で一旦逗子駅まで来ることになる。
房総色のE257系とE217系・E235系の並びは、主に総武快速線や内房線外房線などで見られる光景であるが、日によっては横浜・鎌倉方面で目撃できることもあるのだ。
横須賀:横須賀線と185系臨時快速用車両
ホリデー快速鎌倉号同様に鎌倉発着の臨時快速である鎌倉あじさい号だが、日中の留置場所は鎌倉車両センターなどではなく、そのまま横須賀線を進み横須賀駅の留置線に引き上げられていた。
上下線共用である3番線のすぐ横であり、185系の横をE217系やE235系が両方向に行き交う。
先日のダイヤ改正までは特急踊り子号に加え湘南ライナー号など、主にグリーン車付きの10両編成・15両編成・7両編成などとしてであるがE217系とすれ違ったり併走する機会は非常に多かった。
そんなE217系と185系の並びが、当時の日常とは少し離れた横須賀駅で実現している。
最後にもう1枚、正月の臨時列車である成田山初詣号横須賀行きに充当された185系とE217系の並びを掲載しておく。横須賀で乗降が発生する列車なので、行き止まりホームの2番線に入線する形となっている。
185系を利用した臨時列車は、この「鎌倉あじさい号」の後は「谷川岳山開き号」として7/3・7/4に運転される予定までは発表されている。秋以降、前年度のように「ホリデー快速あたみ号」や「成田山初詣号」などとして運転されることはあるだろうか。またその頃にはE217系からE235系への置き換えも今より進んでおり、いずれにせよ数年後には今とは違う光景となっているだろう。