横須賀線・総武快速線の沿線の駅などでは、たまにE217系を模したイラストが描かれたポスター等が掲示されていることがある。
本記事では、横浜駅にて比較的最近まで掲示されていたポスター類に描かれていた「E217系のイラスト」を3種類ほど紹介してみたい。なお2021年9月時点で、これらのポスターはいずれも撤去されているように見えたが、見落とし・復活などの場合はご容赦いただきたい。
1.ヨコハマウスとE217系
まずは、JR横浜駅のイメージキャラクター「ヨコハマウス」とE217系の合わさったイラストである。主に9・10番線に新通路へのエレベーター設置工事が行われていた頃、工事囲いの壁に貼り付けられていた印象が強い。
貫通扉があるという点でE217系のような顔こそしているが、車両形状としてはむしろ新車のE235系のような四角いものとなっており、ヨコハマウスの世界観と合わせてなのかデフォルメ感は強い。
同じく9・10番線に掲示されていた、列車と行先の案内についてのポスターである。こちらでは、横須賀線を模したE217系に加えて、E231系あるいはE233系を模したような東海道線・湘南新宿ラインの車両と共に描かれており、ヨコハマウスは運転手の位置にいる。
車体側面を見ると、先頭の乗務員用ドアに続けてドアにしては広い大きな窓が2枚見えるが、さらに奥に長い窓が見えることからも一応両開きドアのようである。
これら「ヨコハマウス」とE217系が合わさったイラストは、少なくとも横浜駅構内通路が完成する2020年8月頃までは横須賀線9・10番線ホームの工事壁などで見ることができたが、具体的にいつ頃まで見られたかはハッキリとは確認していない。なお現在でも、9・10番ホーム上自動販売機側面など、横浜駅の至る所で「ヨコハマウス」自体は見ることができる。
2.乗るぜ、グリーン車
続いて、首都圏の様々な駅で見ることができる「乗るぜ、グリーン車。」のポスターである。この手のポスターは品川駅、川崎駅などにも掲示されていたが、多くは東海道線(湘南色)のイラストという印象である一方、横浜駅ではスカ色のイラストも見ることができた。
横浜駅では、例えば5・6番線、7・8番線に通じる階段・エスカレーターの一部の壁に、「乗るぜ、グリーン車。」のポスターが東海道線のもの・横須賀線のもの交互に掲示されていた時期があった。
側面のイラストをよく観察してみると、平屋席・1/2階席それぞれ実物より窓が1個ずつ程度少ないが、簡素な割には正確に近いイラストになっているとも言える。s
3.令和生まれのNEW横須賀線
そして昨年末〜今年初めにかけて横浜駅や横須賀線沿線(横浜支社管区?)の複数の駅に掲示されていたのが、「令和生まれのNEW横須賀線です!!」と称してE235系をアピールするポスターである。
このポスターでは、昭和・平成・令和を代表する横須賀線の車両として113系・E217系・E235系の前面イラストが描かれており、いずれも比較的精度の高いイラストとなっている。
車両置き換えが進むにつれて、これからは各種ポスター等にもE217系のイラストよりもE235系のイラストの方が多く描かれていくようになると思われるが、引退が近づく頃にはより様々な形でE217系のイラストが見られる機会も増えるかもしれない。
前面が丸みを帯びているという点でE、217系の顔のイラストを描くのは他の通勤型車両と比べて難易度が高いように感じるが、そのことも踏まえて今後あるいは現在(他の駅などで)見られるE217系のイラストを改めて注目してみたい。