E217系やE235系の走る横須賀線・総武快速線は、実際総武「快速」線とも付いているように、乗降客の多い駅等に絞って停車し、その間の駅は京浜東北線や総武緩行線、あるいは並走する私鉄などが担う形となっている。そのため、E217系やE235系の車窓からはその列車が停車し得ないホームが間近に見えたり、あるいは逆に横須賀線・総武快速線の停車しないホームからE217系やE235系を眺めることもできる。
横須賀線・総武快速線にはそのような駅が多数あるが、本記事ではその中から3駅ほど紹介してみたい。
平沼橋駅(相鉄線)
平沼橋駅は、相鉄線の横浜の次の駅であり、横浜駅から相鉄の営業キロで0.9キロ、(相鉄の)ホーム端同士はたった400〜500メートルほどの位置にある。
相鉄線のすぐ横にはJR東海道線・横須賀線の線路があり、西横浜駅付近まで並走するような形となっている。特に平沼橋駅からは、横浜駅を発着するJRの列車が加速・減速しながら走る様子を間近に見ることができる。
このように、横浜駅に到着する横須賀線と横浜駅を発車した相鉄線の列車がすれ違う様子もタイミングによっては見られる。
鶴見駅(JR京浜東北線)
JR鶴見駅には、京浜東北線・鶴見線のホームがある一方、横須賀線や東海道線、相鉄直通線(東海道貨物線)などはホームがなく鶴見駅構内を通過している。運賃計算上の分岐駅でもあるため、(用地が狭いなどの理由で)実現性はさておき各路線の停車・ホームの設置要望もあるほどだ。
そんな鶴見駅の横を、横須賀線の列車は高速で通過する。鶴見駅の直前直後においては直線となっているため、長い15両編成を視界にに入れることも可能である。
当然ながら、京浜東北線が鶴見駅に停車している最中にその横を横須賀線の列車が通り過ぎる(すれ違う/追い越す)姿が見られることもある。
本八幡駅(JR総武緩行線)
本八幡駅は総武本線の駅で、総武緩行線のホームのみ設置されている。やや乗り換え距離は長いが、都営新宿線の起点駅でもある。
総武線は錦糸町-千葉間のほぼ全駅・ほぼ全区間において総武快速線と総武緩行線が並行しており、本八幡駅付近も例に漏れず快速線と緩行線がすぐ横を走る構造となっている。
複々線区間では、E217系快速とE231系各駅停車が(この2線だけ見たら右側通行であるかのように)すれ違ったり、また快速が各駅停車を追い抜く姿もたびたび見られる。
当然のようであったこの光景だが、快速列車は既にE235系に変わりつつあり、数年以内には完全に少し違う姿となる。