高輪ゲートウェイ駅開業前後の山手線車内ディスプレイを比較して分かること

高輪ゲートウェイ開業後の新橋駅停車時の山手線車内ディスプレイ(2020/3/15)

高輪ゲートウェイ開業後の新橋駅停車時の山手線車内ディスプレイ(2020/3/15)
駅名が長いため「高輪」と「ゲートウェイ」の2列で表記されている

2020年3月14日、山手線・京浜東北線の田町-品川間に「高輪ゲートウェイ」駅が開業した。山手線は一周29駅から30駅に増え、当然路線図等にも変化がある。

本記事では簡単に、山手線E235系の車内ディスプレイで表示される路線図(現在位置表示)が高輪ゲートウェイ駅挿入前後でどう変わったのかを、外回り・新橋駅停車時、田町駅停車時の表示で簡単に比較してみたい。

開業前 品川まで8分
開業後 品川まで8分
高輪ゲートウェイ駅開業前後(外回り新橋駅停車時・次の4駅)
左:開業前 右:開業後

次の4駅とその所要時間が表示される画面。新橋駅時点では、開業前は大崎まで表示されていたが、開業後は途中に高輪ゲートウェイが入り品川までが表示されている。この図での「高輪ゲートウェイ」は全体的に半角気味で、他の駅名と同じ範囲のスペースに納まっている。

もう一つ注目すべきは標準所要時間。高輪ゲートウェイ開業前後で品川駅までの所要時間が「8分」で変わっていないことに気づく。さらによく見ると、田町→品川が3分→2+2(=4)分で駅挿入分伸びている代わりに、浜松町-田町間が3分→2分に1分短縮となっている。

実際のダイヤを時刻表等で確認した限りでも、高輪ゲートウェイ駅開業前後で山手線一周の所要時間・ダイヤはほぼ変わらず維持されている。それが車内で表示される標準所要時間上ではこのように現れている、ということになる。

高輪ゲートウェイ駅開業前後(外回り新橋駅停車時・山手線全線)
左:開業前 右:開業後

山手線全駅が表示される画面。新橋駅外回りでは、上に新大久保-神田間(15駅)、下に新宿-東京間(14駅→15駅)が表示されている。「高輪ゲートウェイ」は文字の高さを縮めた上で2列(2行?)で表示されている。

標準所要時間についても、新駅開業分が品川までに吸収されており、以降の所要時間は変わらず新大久保まで29分のままである。

開業前
開業後
高輪ゲートウェイ駅開業前後(外回り田町駅停車時・次の4駅)
左:開業前 右:開業後
開業前
開業後
高輪ゲートウェイ駅開業前後(外回り田町駅停車時・山手線全線)
左:開業前 右:開業後

一方、田町駅から外回り・高輪ゲートウェイを挟む区間では、品川以遠で所要時間の表記が1分増加している。実際に1駅停車を挟んでいる分、特に品川までなど短距離では実際に所要時間が増加していると考えられ、あるいは体感的にもそうかもしれない。

ひとまず開業直前に記録していたディスプレイから外回り新橋・田町時点の表示を比較してみた。内回りや他の駅(山手線西側など)は未確認だが、また違った見え方をしているかもしれない。