土休日17時台の総武線快速東京行き&東京始発3連発【2021年春改正で発生】

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総武快速線上り列車(東京方面)は、概ね半数以上〜8割程度は東京を越えて横須賀線に直通する一方、日中でも毎時1〜2本程度は東京止まりの列車が設定されていることが多い。横須賀線よりも総武快速線の方が運転本数が多いというのも理由の一つであろう。

特に夕方には東京行き・東京始発が多めに設定されており、2021年春改正時点の土休日ダイヤでは「東京行き3連続」そして折り返し「東京始発3連続」が存在する。一応、横須賀線方面の東京止まり&東京始発と接続する列車もあるが、そうでない列車もある。

本記事では、この東京行き&東京始発3連続の実態について少し迫ってみたい。

土休日の津田沼駅17時過ぎ、東京行き3連続・うち2本は津田沼始発(2021/4/3)

土休日の津田沼駅17時過ぎ、東京行き3連続・うち2本は津田沼始発(2021/4/3)

東京行き3本連続のうち、1本目・3本目は津田沼始発である。いずれも(幕張本郷の留置線から?)出庫したばかりの列車となっている。

また2本目は千葉始発の列車となっている。ちなみにこの列車(運用)は、ダイヤ改正以降は今の所ほぼ毎回E235系が充当され続けている。(今後、E235系の充当されやすさが変更になる可能性は十分にある。)

津田沼駅発車直後、同じ方面の総武線各駅停車と併走する様子(2021/4/3)

津田沼駅発車直後、同じ方面の総武線各駅停車と併走する様子(2021/4/3)

ちょうど良いタイミングだったので、1本目(津田沼17:02発)の列車に乗車してみた。末端の最後尾11号車(E217系ならクロスシート)に乗車したところ、比較的空いたまま終点の東京駅に到着した。津田沼-東京間のみという短い運転区間の列車であり、また前後の運転間隔も比較的狭いので、空いている穴場の列車だということは頷ける。なお、すぐ後述するように、一応東京駅で始発の横須賀線に接続する列車である。

東京駅17:31頃の横須賀線方面発車標(2021/4/3)

東京駅17:31頃の横須賀線方面発車標(2021/4/3)

この1本目に乗車した場合、東京駅では一旦コンコースに上がる必要にはなるが、5分程度の接続時間で東京始発の久里浜行きに接続している。始発の横須賀線だと中線の2(・3)番線というイメージだが、折り返し1番線始発の横須賀線というのもこのように存在している。

なお、東京行き3連続のうち2本目・3本目に乗車しても普通列車への接続はなく、予め総武線快速の乗車駅で次の久里浜行きまで待っても同じ列車となる。

ちなみにこの横須賀線が20分近く開く間には、特急成田エクスプレスが運転される。この列車は、時勢の影響でまさかの成田空港を通らない「東京始発大船行き」となっている成田エクスプレス38号である。

土休日の東京駅17時半過ぎ、東京始発3連続(2021/4/3)

土休日の東京駅17時半過ぎ、東京始発3連続(2021/4/3)

3連続の東京行きは、折り返し3連続で総武快速線方面へと折り返していく。行き先は君津・津田沼・千葉と様々である。いずれも到着&出発ホームが違うのが興味深いが、利用する上では気をつけないといけない点でもある。

ちなみにm2本目(ダイヤ改正E235系充当率の高い列車)の津田沼行きは、そのまま入庫する運用となっているようだ。1本目・3本目は出庫直後なので、時間帯の変わり目で運用調整を大いに兼ねている現象と言うことができるだろう。

※本ダイヤ改正

3本連続で東京始発となる18時台の総武快速線(2021/2/20)

3本連続で東京始発となる18時台の総武快速線(2021/2/20)

ところで、ダイヤ改正前(2020年度ダイヤ)でも18時台序盤に(千葉方面)東京始発3連続が存在していた。元から夕方頃は横須賀線総武線快速双方で東京止まり・東京始発が多い傾向にあり、ダイヤ改正で地味に大きく変更されるという面も含め、やはり運用調整の兼ね合いという側面が大きいものと思われる。