京急の弘明寺(ぐみょうじ)駅は横浜市南区の駅で、快特の停車する上大岡駅から1駅横浜側に位置する。現在は普通列車の他にエアポート急行が停車し、終日概ね毎時12本程度の列車が停車する駅となっている。
そんな弘明寺駅の西側から南側にかけては山となっており、一帯は「弘明寺公園」となっている。本記事では、弘明寺公園から見降ろして眺めた京急の列車写真を何枚か紹介してみたい。
弘明寺駅は山に囲まれている
京急線は、横浜を出たあたりから急に内陸側に入り、山ガチでトンネルも多くなる。弘明寺駅は駅自体が比較的山に囲まれている駅となっている。
駅の西側は山となっているが、東側は弘明寺観音等があり、またさらに急な下り坂を経た上で弘明寺商店街や横浜市営地下鉄の弘明寺駅がある。
桜の咲く季節には、このように弘明寺駅付近からも満開の桜を眺めることができる。
弘明寺駅のすぐ上大岡側にはトンネルがあり、ここを潜って少しカーブすると上大岡駅までは見通しの良い直線・高架となっている。そこを列車が走る様子は後ほど紹介する写真で紹介したい。
弘明寺公園(展望台付近)
さて、弘明寺駅改札(2階)を出てすぐ左、あるいは地上踏切を渡ったあたりから階段を登ると、弘明寺駅の横浜方・すぐ上のあたりに到達する。
ここからは、京急の列車が走るのを眺めることができるのと同時に、遠くには横浜ランドマークタワーやベイブリッジなど、海に近い方の建造物まで拝むこともできる。
少し位置を変えると、井土ヶ谷-弘明寺間のトンネルを抜けて弘明寺駅に向かう(またはその逆)列車を眺めやすい場所があったので、しばらく列車を眺めていた。
この位置からは、トンネルの先(井土ヶ谷駅付近)を走る列車ももう一瞬ほど見ることができる(写真よりもさらに右上の方)。
既にかなり高い位置まで登ってきてはいるが、この場所にはさらに展望台が建っており、より高い位置から遠くまで見降ろすことができる。
展望台からだと、京急の列車はさらに小さく見えた。(アングル的に、京急の線路を見る分には逆に障害物は多くなったかもしれない。)
ランドマークタワーの方向だけ見ても、そこまでに何個か山があるのが確認でき、横浜の地形というものが分かるような気がする。
弘明寺公園(上大岡側)
さて、場所を上大岡側に移してみたい。弘明寺駅から直接行くなら、弘明寺観音と下りホームの間の道を奥に抜け、トンネルの上を通ることで到達できる。
ここからは、弘明寺駅から上大岡駅に向けての開けた地形で高架上を走る京急線を眺めることができる。
この区間はどの列車もスピードが出ており、特に快特はカーブ・トンネルで多少減速しつつもしっかりと弘明寺駅を通過する。
なお、上大岡駅は日中は快特がエアポート急行を追い抜く駅となっており、上りは快特が通った1〜2分後にエアポート急行、前後4〜5分ずつの間隔で短い普通列車が走ることになる。
京急では、8両編成や場合によっては12両編成も走る一方、4両編成の普通列車は非常に短く見える。
カーブに差し掛かるあたりでは、有名な高架下の天然温泉「みうら湯」も確認できた。
ちなみに2年前にこの場所に来てみたところ、ちょうど都営5300形のエアポート急行が来たので撮影した。5300形が引退間際となった今では、この光景(日中のエアポート急行の都営車運用に5300形が充当されること)はかなりレアとなっている。
以上、「横浜」の「山」を走る京急が眺められる場所として、弘明寺駅の西・南方向に広がる「弘明寺公園」を紹介した。
カーブも直線もある区間であり、走る列車を上から見降ろすにはとても良い場所の一つと言えるだろう。