地下区間はまさに日比谷線!?長野電鉄3000系

善光寺下駅を出発する長野電鉄3000系長野行き(2020/10/3)

善光寺下駅を出発する長野電鉄3000系長野行き(2020/10/3)

今年2月に東京メトロ日比谷線から引退した03系の一部編成が、長野電鉄3000系として生まれ変わって運転されている。5月30日にデビューし、6月22日以降は毎日運転されている模様である*1

8両編成から3両編成に短縮されてはいるものの、実際に目にすると東京メトロ03系を思い出さずにはいられなかった。そんな長野電鉄3000系を、沿線何ヶ所かで撮影してみた。

須坂駅に停車中の長野電鉄3000系長野行きと3500系信州中野行き(2020/10/3)

須坂駅に停車中の長野電鉄3000系長野行きと3500系信州中野行き(2020/10/3)

長野駅から3500系(それこそ営団地下鉄日比谷線を走っていた元営団3000系)に乗車し、須坂駅に到着したところで、対向側のホームに停車中の3000系に初めて出会うことができた。元日比谷線の車両が2本並んだ瞬間でもある。

3000系は側面は完全に日比谷線時代のままという印象だが、前面及びそれに近い側面の部分のみ赤いラインとなっている。東京メトロで赤ラインと言えば丸ノ内線なので若干違和感もあるが、一方で03系が直通していた東急(東横)線や東武(伊勢崎)線の列車の帯の色にも似ているという意味では、比較的合う色のようにも思えてくる。

地下区間から地上区間に上がった長野電鉄3000系信州中野行き(2020/10/3)

地下区間から地上区間に上がった長野電鉄3000系信州中野行き(2020/10/3)

しばらく長野電鉄を乗車したり沿線を歩いた後、善光寺下-本郷間の地下区間から地上区間に上がったあたりに赴いた。ちょうど日が沈む頃で、この写真自体はかなり逆光にはなってしまったが、住宅街や少し遠くに見える山を背景に、東横線伊勢崎線の地上区間を走っていた03系の面影が感じ取れないでもない。

長野電鉄3000系(2020/10/3@善光寺下駅)
東京メトロ03系(2015/12/3@六本木駅)

長野電鉄3000系(2020/10/3@善光寺下駅)と、東京メトロ03系(2015/12/3@六本木駅)

そして長野電鉄といえば、長野-善光寺下間の地下区間である。特に市役所前・権堂・善光寺下の3駅は相対式ホームで、東京メトロをはじめとした「地下鉄の駅」の印象が強い駅でもある。

そんな駅に元地下鉄の車両が停車すると、それはまさに日比谷線時代を思い出すような姿であった。せっかくなので、手元にあった数少ない日比谷線時代の写真と比べてみた。現状のホーム設備で比べると、長野電鉄の方が幾分も昭和感溢れる状態なのが浮き彫りになるであろうか。

ちなみに、長野電鉄には元東急8500系も多く走っている。それこそ田園都市線の地下区間を走る東急8500系と似たようなシーンに見えるかもしれない。