3月12日、踊り子16号の東京駅到着をもって、長い間踊り子号として使用されてきた「185系踊り子」のラストランとなった。
その一方、ダイヤ改正前最後の踊り子号自体はE257系踊り子18号の池袋行きであり、そしてこの列車にも踊り子号として「最終」の要素が存在していた。
それは「自由席」の設定である。
一部列車を除いて、踊り子号(伊豆急下田方面)は東京寄り2両が自由席となっていた。修善寺方面も修善寺寄りの11・12号車が自由席であった。
そんな「踊り子号の自由席」はこのダイヤ改正で廃止となり、日付変わって本日より高崎線・常磐線・中央線各方面の特急と同様に「全車指定席」「座席未指定券」制度が導入される。
踊り子号の走る全域に渡って、料金は自由席に比べれば値上げとなるが、今までの指定席と比べれば値下げとなる。また、伊豆箱根鉄道線内の踊り子号利用でも特急料金が発生するようになる。
ダイヤ改正前日時点で既に、E257系踊り子号車内には、座席未指定券制度向けの「空席・この先の停車駅から予約・予約済み」のランプについての案内が掲示されていた。登場時から約1年間は使われていなかった座席上のランプが、ついに使用されることになる。
以降は余談だが、このダイヤ改正前最終日の踊り子18号の自由席(武蔵小杉時点で9号車の乗車人数は10人程度)に乗車して新宿駅5番線に下車したところ、ホームは既に約30分後のホームライナー小田原21号の乗車・撮影狙いの人々が多数集まっていた。東京・新宿を出発する湘南ライナー、ホームライナー小田原こそが185系定期運用のラストランであるためだ。19時時点ではまだライナー券が残っていたものの早々に売り切れ、またグリーン車も早い段階で満席が確定したようであった。
個人的にホームライナー小田原21号の直接的な乗車・撮影は避けこそしたが、19:30過ぎには近隣の商業施設内(駅寄りの窓側)からも185系の大きな警笛が聞こえた。