新幹線などは減便回避の一方、「踊り子」はさらに減便傾向

新宿駅5番線に停車中のE261系サフィール踊り子5号伊豆急下田行き(2020/3/22)

新宿駅5番線に停車中のE261系サフィール踊り子5号伊豆急下田行き(2020/3/22)
緊急事態宣言解除直前の5/24まで運転されていたが、次の運転日は未定である

今週頭の5/25(月)に緊急事態宣言が解除となり、一時期は減便が計画されていたJR東日本の新幹線や中央線・常磐線特急も減便が撤回され、定期列車は運転継続となった。また東海道新幹線も6/1(月)より定期列車全列車が運転再開となったり、減便が行われていた地方私鉄で通常ダイヤに戻りつつあったり、JR臨時列車の運転再開時期が一部示されつつあるなど、全国的には徐々に減便が緩和されていく傾向にある。

一方、既に定期控除の減便が行われており、さらに6月から減便列車が追加されるのが伊豆方面の特急「踊り子」「サフィール踊り子」である。既に5/7(木)より「踊り子」定期列車のうちE257系の2往復が運休となっている他、6月からは元々週5で運転されていた「サフィール踊り子」の臨時列車(3・5・4号)が運休となる。また、7月以降の臨時列車についても当面発売を見合わせることになっている。

6月以降も運転予定となっている185系踊り子10号東京行き(2020/3/21@横浜)

6月以降も運転予定となっている185系踊り子10号東京行き(2020/3/21@横浜)

6/1以降も引き続き運転される「踊り子」「サフィール踊り子」は計4往復で、うち2往復が修善寺方面併結の列車(踊り子3・13・8・16号)、1往復は「サフィール踊り子」1・2号、残りが踊り子5号(池袋or新宿→伊豆急下田)・10号(伊豆急下田→東京)である。

緊急事態宣言中は運転されていた列車が解除後に運休になる、というのは結果的にやや珍しい状態ではあるが、直通先の伊豆急行自体が5/1(金)より減便ダイヤ継続中であり、そもそも伊豆自体が元々首都圏から県を跨いで来訪する観光客が非常に多い地域でもあることから、現段階では致し方ない状況とも言える。また実際に、予約サイト等を確認したり必要な外出の際に沿線から列車内を見た限りでは、現在の運転本数でも非常に空席が目立つ状態となっている。

もちろん、減便についてはあくまでも現在の計画であり、今後の状況次第で運転本数回復が早まる可能性もあれば、第二波の発生次第では(必要な移動に対応するため最低限の本数は維持されるとは思うが)さらに減便が進む可能性もある。少しでも安心して伊豆観光、あるいは踊り子号に乗車できる時期となるのを心待ちにしたい。

 

参考資料

特急「サフィール踊り子、踊り子」号の運転計画(6/1以降:当面の間)(JR東日本 2020/5/13)

新型コロナウイルスの影響による特急「踊り子」号の一部運転取り止めと指定席発売の見合わせについて(JR東日本横浜支社 2020/4/23)

運転を取り止める特急列車(2020/5/22現在 伊豆急行)