サフィール踊り子号を何度か眺めていて気になったことがある。前面の窓の奥に、何か光っているものが見えるのだ。
伊豆急下田駅に停車中のサフィール踊り子号を真正面から撮影し、それをズームしてみると分かる通り、先頭車両内のドア上のLED掲示板が車外から見えているのだ。
サフィール踊り子号を完全な真正面(かつ比較的近距離)から眺められるのは伊豆急下田駅ぐらいだが、駅を発着するサフィール踊り子号を遠目で見た時や、あるいは駅前後の線路のカーブ次第では、先頭車のドア上表示らしきものが車両の奥に見えることもある。
なお、列車が近づくほど列車に対して角度が付くので、近づいた車両や停車中のホームからこの表示を見ることはまず不可能である。(※念のため記しておくが、この表示を無理に見ようと黄色い線の外側に出たりしないよう、安全への配慮は忘れずに。)
車外からでも車内の表示が見えるということは、車内から車外も見渡しやすいということだ。このことは、まさにE261系の展望性の良さが現れているとも言えるだろう。251系スーパービュー踊り子号のようなダブルデッカーやハイデッカーとはまた違う形で伊豆方面に眺めの良い車両が登場した、というのをこんな側面からも感じることができる。