ついにE257系定期踊り子号運休へ、臨時サフィール踊り子号も6月の指定券発売見合わせ

E257系踊り子18号、8000系普通熱海行き、E261系サフィール踊り子4号(2020/3/20@伊豆急下田) 伊豆急下田駅を16時過ぎに発車するこれら全列車の運休や指定券販売見合わせが決定した

E257系踊り子18号、8000系普通熱海行き、E261系サフィール踊り子4号(2020/3/20@伊豆急下田)
伊豆急下田駅を16時過ぎに発車するこれら全列車の運休や指定券販売見合わせが決定した

本日2020年4月23日、JR東日本横浜支社より「新型コロナウイルスの影響による特急「踊り子」号の一部運転取り止めと指定席発売の見合わせについて」というプレスリリースが公開された。また伊豆急行より「新型コロナウイルス感染拡大の影響によるダイヤの一部変更について(4/21)」「新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応について(4/23)」と発表されている。これらの要点は以下の通り。

  • GW明け5/7〜31に「踊り子7・15・4・18・98号」が運休となる
  • 6/1〜30運転の「踊り子7・15・4・18号」「サフィール踊り子3・5・4号」の指定席発売が見合わせとなる
  • 5/1から当面の間、伊豆急行線内の普通列車が減便し、終電も繰り上げとなる

既にゴールデンウィーク(今週末以降)や5月運転の臨時踊り子号(毎週土休日のみ運転の列車も含む)の運休が決定していた。今回、ゴールデンウィーク明けの定期踊り子号の運休が決定し、さらに6月以降はサフィール踊り子号も2往復中臨時列車相当の1往復がこのままの情勢が続けば運休となる。JR東日本のプレスリリースを読む限り、早くもGW中から減便を開始する伊豆急行側の意向も影響しているものと思われる。

JR九州などでは早い段階から定期運転の特急を含めた運休・減便やその決定が行われていたが、踊り子号も観光地へ向かう観光列車としての側面が大きいためか、JR東日本定期運転特急列車の中でも一層早い段階で運休・減便が決定する結果となった。

東京駅9番線に停車中のE257系踊り子15号(2020/3/16)

東京駅9番線に停車中のE257系踊り子15号(2020/3/16)

なお今回発表された定期運転の「踊り子7・15・4・18号」というのは、いずれもE257系が充当されている列車である。このうち踊り子18号は上り唯一の新宿方面(池袋行き)の踊り子号であり、渋谷駅工事予定の5/30・31のみ東京行きの「踊り子98号」として運転される予定であった。他の(185系の)列車ではなくE257系充当列車が運休となる理由は特別明かされている訳ではないが、9両編成であることや、踊り子7号を除けば停車駅が比較的少ない列車というのもあるのかもしれない。

なお逆に、「踊り子3・5・13・8・10・16号」「サフィール踊り子1・2号」という1日4往復の伊豆方面特急は、今のところ6月以降も運転予定となっている。