移設直前、相鉄・踊り子が停車するようになった渋谷駅埼京線ホーム

サフィール踊り子・E257系の停車位置が追加された移設前の渋谷駅4番線(2020/3/16)

サフィール踊り子・E257系の停車位置が追加された移設前の渋谷駅4番線(2020/3/16)
新ホームで車両ごとの停車位置はどうなるであろうか

この週末、渋谷駅の埼京線ホーム移設工事が行われ、山手線ホームと並ぶ。

そんな歴史的な変化を前に、それを彩るかのような別の歴史的変化があった。このホームに定期的に、大手私鉄の車両や、特急「踊り子」が停車するようになったことである。昨年12月から今年3月中旬にかけて撮影した写真数枚で簡単に振り返ってみたい。

渋谷駅4番線に停車中の相鉄12000系海老名行き(2019/12/3)

渋谷駅4番線に停車中の相鉄12000系海老名行き(2019/12/3)

昨年2019年11月30日のダイヤ改正で相鉄とJRの直通が開始し、相鉄12000系は通常時は新宿まで乗り入れるようになった。武蔵小杉-新宿間は湘南新宿ラインと同じ線路を走り、あるいはそもそも「埼京線」扱いということもあり、相鉄直通列車は渋谷駅の埼京線ホームに停車していた。

渋谷駅のホームが乗り換え等に便利な位置に移るということで、相鉄線方面対渋谷の利用も(小田急経由に比べて所要時間同レベル〜増・本数少・運賃高・1本で直通、総合的にこちらの方が有利は言い難いぐらいの状況から)いくらか利便性や利用率が向上するだろうか。

引退間近の山手線E231系500番台HM車と、渋谷駅を出発した相鉄12000系(2020/1/14)

引退間近の山手線E231系500番台HM車と、渋谷駅を出発した相鉄12000系(2020/1/14)

渋谷駅の埼京線ホームからは、(ホームが離れている分)横を高速で通り過ぎる山手線が見えたというのも一つの特徴であった。

1ヶ月半ほどの間、レアな状態ではあったが、相鉄12000系と山手線E231系の共演も果たされていた。

渋谷駅に到着したE257系踊り子18号池袋行き(2020/3/19)

渋谷駅に到着したE257系踊り子18号池袋行き(2020/3/19)

そしてこの春のダイヤ改正より、成田エクスプレス以外の特急がほぼ停車していなかった渋谷駅3・4番線に「踊り子」「サフィール踊り子」が新たに停車するようになった。毎日運転の踊り子5・18号、土休日運転の踊り子1号・サフィール踊り子5号という、新宿方面を走る踊り子号全列車1日最大計4本(下り3本・上り1本)が停車している。踊り子5号は185系で、このホームにも元々ホームライナー小田原号として停車していたが、残り1年ほどで引退予定の車両である。それ以外の列車は、この春新たに伊豆方面に行くことになったE257系・E261系だ。

ただし、E257系充当の18号・1号は現在運休中で、サフィール踊り子5号も工事日はもちろんのこと6月は運休となる。新ホームに伊豆方面の新車両E257系・E261系が停車するのはもう少し先のことになりそうだ。

9両編成5号車・10両編成6号車
サフィール踊り子6号車・10両編成6号車・乗車口13
渋谷駅4番線(南行)ホームの踊り子号停車位置案内の例(2020/3/16)

下りホームには、本来のダイヤだと(土休日には)踊り子1号・踊り子5号・サフィール踊り子5号の3列車が停車する。ダイヤ改正から工事までの2ヶ月半の間のみ、その3列車それぞれのためだけの乗車位置案内がホーム床に掲示されていた。おそらく、新ホームにも同様の停車位置案内が掲示されるものと思われる。

ホームが乗り換えに便利な位置になるということもあり、時勢が落ち着いて安心して伊豆方面に行くことができるようになった際には、渋谷から踊り子号・サフィール踊り子号に乗ってみるのも良いかもしれない。