【相鉄】ダイヤ改正後にレアになる種別・行き先【2021年春改正】

先月相鉄からプレスリリースがあった通り、また当ブログでも複数の記事*1で取り上げたように、相模鉄道では2021年3月13日(土)、JRグループと同日にダイヤ改正が行われる。終電繰り上げのみならず朝昼夕それぞれの時間帯のパターンダイヤに修正が入っており、開業から1年3ヶ月が経過したJR直通列車も主に相鉄線内での種別に変更が入る。

本記事では、改めて今回のダイヤ改正によって見られる機会が減る種別・行き先の組み合わせを中心に紹介していく。

なお、直近でも2014年特急導入時および2015年に大きくダイヤが変わり、2019年末にはJR直通に合わせた種別見直しがあり、将来的にも2022年度下期には東急線直通が開始されるなど、今後も相鉄線で抜本的なダイヤ改正が行われる可能性は高く、今回少なくなる種別等が復活したり逆に完全消滅したりする可能性は大いにあることを予め添えておく。

日中:急行海老名行き・急行横浜行き 

横浜駅2番線に停車中の8701F急行海老名行き(2021/2/28)

横浜駅2番線に停車中の8701F急行海老名行き(2021/2/28)

相鉄本線の主要な種別といえば、横浜-二俣川間ノンストップ・二俣川-海老名間は各駅停車の「急行」であり、2014年4月26日までは最速種別でもあった。その急行が特急導入時に日中ダイヤから姿を消し、翌年の改正時には復活したが、今回のダイヤ改正で再び日中ダイヤから姿を消すこととなった。

今回のダイヤ改正では、日中の海老名方面は特急(+JR方面直通の各停)と快速が担うことになった。急行でなく快速となることで星川・西谷・鶴ヶ峰の3駅(および西谷乗り換え羽沢横浜国大・JR方面)の利便性が図られる一方、横浜-二俣川間の所要時間は(速達化しても前の各停に追いつきやすいとはいえ)若干伸びることにはなる。

一方、平日朝ラッシュ時上りは急行が若干増発され、夕方以降は曜日問わず引き続き主要な種別として運転され続けるなど、横浜とを結ぶ通勤通学等の需要に引き続き応え続ける列車とはなる。

今後、東急線直通開始時に西谷乗り換えの需要が高まったタイミングで改めて本数に増減があるのか、はたまた西谷駅追加停車などの動きになっていくのか、注目の種別である。

日中など:快速湘南台行き

いずみ野駅に停車中の20101F快速湘南台行き(2019/7/28)

いずみ野駅に停車中の20101F快速湘南台行き(2019/7/28)

また本改正では、いずみ野線方面の優等列車が大幅に減る傾向にあり、朝ラッシュ時や平日夕ラッシュ下りでは優等列車が一定数維持されるものの、日中など多くの時間帯で湘南台発着の快速が削られることとなった。また、特に夕方以降はいずみ野線の運転本数自体も大きく減便となる(パターンダイヤ時、毎時9本→6本)。

乗客数の比率からすると優等列車や本数が本線優先となることは妥当と言える水準であり、また速達性の観点でも二俣川でほぼ必ず本線系統の優等と接続するためそれほど変わらないのだが、思い切った整理が行われることとなった。

日中など:(横浜始発の)各停海老名行き

平沼橋駅を発車した20105F各駅停車海老名行き(2021/2/28)

平沼橋駅を発車した20105F各駅停車海老名行き(2021/2/28)

いずみ野線とは対照的に、本線は横浜と海老名を結ぶ優等列車の比率が大きく増えることとなった。快速誕生前は元々ほぼ全列車が急行であり、現時点でも横浜-海老名間を走る各停は多くの時間帯で毎時2〜3本程度に留まっているが、今回の改正では日中や夕ラッシュ時上り・夜間帯などにはほとんど走らなくなる。各停は、ほとんどがいずみ野線方面・湘南台発着の列車となるのだ。

なお「各停海老名行き」自体は、日中でも主にJR方面発の列車として残り、特に日中パターンダイヤ時は2本に1本(残りは特急)から30分毎に増えることになる。E233系・12000系以外の車両での「各停海老名行き」が見られる時間帯が限られるようになる、と言うこともとできる。

平日朝:特急赤羽行き(池袋行きに変更)

海老名駅1番線に停車中のE233系JR線直通特急赤羽行き(2020/1/22)

海老名駅1番線に停車中のE233系JR線直通特急赤羽行き(2020/1/22)
次のダイヤ改正では平日朝の「赤羽」行きは「池袋」行きに変更となる

JR直通開始後、朝の6本のみが新宿より北まで直通する列車(E233系運用)として設定されており、「川越」「大宮」「武蔵浦和」に加えて「赤羽」が行き先となる列車が、平日の6本目の直通列車にのみ設定されていた。

しかし今回、平日に運転されていたこの赤羽行きは直通区間が短縮となる代わりに、この列車から3本が「池袋」行きに変更となる。特急池袋行き2本、各停池袋行き1本である。なお運用本数の観点から、この池袋行きのうちいずれかには相鉄12000系が充当される可能性が高いと思われる。

埼京線直通はJRダイヤ改正のたびに行き先変更の可能性が出てくるところではあるが、今後(新宿より北への)直通枠がさらに拡大していくのかは気になるところだ。

土休日:各停大和行き(平日夜は1本復活/土休日朝にJR始発誕生)

横浜駅1番線に停車中の8705F各停大和行き(2021/2/27)

横浜駅1番線に停車中の8705F各停大和行き(2021/2/27)

一時期(快速誕生直後など)は日中10〜12分毎に設定されていたこともある「大和行き」であるが、現在は朝の入庫時間帯と夕方移行に数本ずつ設定されている程度である。2019年末のJR直通開始時のダイヤでは、土休日は朝に3本、夕方には5本ほど横浜始発の各停大和行きが設定されていたが、今回のダイヤ改正でこれらはすべて無くなる。

代わりに土休日は朝に1本だけ、まさかのJR新宿始発で大和行きが設定されることになった。

この他、平日朝ラッシュ時後半には快速・急行を中心に数本の大和行きが引き続き設定される他、現ダイヤでは設定がなくなっていた夜間にも1本(横浜20:35発)だけ設定されることになった。ちなみにこの列車は10両編成とのことである。

日中以降に「各停大和行き」あるいは大和始発の各停が設定される場合、多くの場合二俣川で長時間待避をし、特に二俣川以西の停車駅が同じである海老名発着の急行を待避することも多く、結果的に大和-二俣川間では空気輸送に近い状態となる列車でもあった。全体的に旅客流動に合わせた運転本数見直しが図れれた今回のダイヤ改正で大和行きが減るのも、ある程度頷ける面はある。

*1: