相鉄は今でこそ車体塗装として「ヨコハマネイビーブルー」色を推しているが、一時期は赤を基調としたラインの列車が多かった。新7000系や8000系、そして上記写真の9000系も、デビュー当時は赤色基調のラインが施されていた。特に9000系10号車側面山側のラインは、1ドア目あたりまでが上側にラインがあり、S字のようなラインを描いていた。
1号車正面から車両番号「9705」の文字をよく見ると、なんとなく丸っぽいフォントだったのもよくわかる。一方、運用番号である「55」はデジタル時計のような7セグメントディスプレイでの表示になっているのも特徴的であった。
種別・行き先の表示は、3色LEDながらも種別によって器用に使い分けられていた。このような表示は、現在でも8000系の一部車両で見ることができる。
そんな9000系も、現在ではほとんどの車両がヨコハマネイビーブルー一色の塗装に置き換わっている。車両番号の文字も位置がやや下にズレた上で細長いフォントとなり、種別や運用番号は行き先と同じ枠でフルカラーディスプレイに表示されている。
9705F横浜方(1号車)前面を改めて比べてみる。 同じ車両でも塗装や各種機器の更新でなイメージが変わっている。(撮影場所を揃えたり側面も比較すればより雰囲気の違いもわかるであろう。)また、前面ライトが無くなっていたり、連結器カバーが取り外されていることにも気づく。
そんな9000系であるが、トップナンバーの9701Fはデビュー当時から今まで「幕車」として残っており、運用番号もデジタル表示のままである。また一時期の多くの9000系や現在でも8000系・新7000系・10000系・11000系と多くの形式で見られる青(+黄色)ラインのグループカラー塗装になっており、車両番号は斜体で表記されている。
ただでさえ車両形式が多く、またいろんな車両が順次更新されているのが相鉄の一つの特徴・魅力でもある。車体塗装が青系統に統一されつつあるとはいえ、各車両を細かく見比べていくと色々発見があるものである。