土休日朝に1本新設!相鉄直通「大和行き」などを武蔵小杉駅で目撃

f:id:tyobi_train:20210330011511j:plain

相鉄・JRの直通列車は原則として新宿⇔海老名間で運転されており、朝に6本程度が新宿以北(武蔵浦和・大宮・川越など)まで直通する列車はあるものの相鉄側の発着駅は「海老名」で統一されていた。

ところが先日のダイヤ改正で、土休日朝の相鉄方面2番列車のみが「大和」行きとして設定された。定期列車では初めて、新宿方面から海老名以外の行き先(途中駅止まり)が設定されたことになる。
先日、ちょうどこの列車が走る時間に武蔵小杉駅を利用したので、その列車などを簡単に撮影してみることにした。

日曜日7:40過ぎの武蔵小杉駅3番線発車標(新南口改札前)(2021/3/28)

日曜日7:40過ぎの武蔵小杉駅3番線発車標(新南口改札前)(2021/3/28)

該当の列車は、土休日新宿7:25発・羽沢横浜国大8:06発・大和8:24着の列車である。JR側の分岐駅となる武蔵小杉駅は、前後の横須賀線の列車と同じ3番線を7:47に発車する。

武蔵小杉駅付近を通過したN700Sひかり633号新大阪行き(2021/3/28)
武蔵小杉駅付近を通過したN700Sひかり633号新大阪行き(2021/3/28)
武蔵小杉駅付近を通過したN700Sひかり633号新大阪行き(2021/3/28)

ホームに着くと、大和行きの直前にもやや珍しい列車を見ることができた。

ホーム横を通過した東海道新幹線下り列車の車両は、N700S系であった。先日のダイヤ改正後「3/13〜6/30は毎日N700Sで運転される」列車として指定された「ひかり633号新大阪行き」、下り唯一のN700S固定の「ひかり」号であった。

参考:N700S運行予定(JR東海HP内)

まもなく武蔵小杉駅に到着する相鉄からの直通列車:E233系埼京線大宮行き(2021/3/28)

まもなく武蔵小杉駅に到着する相鉄からの直通列車:E233系埼京線大宮行き(2021/3/28)

間も無くして、3・4番線両方の接近放送が流れた。3番線には表題の大和行きが到着する一方、4番線には同じく相鉄JR直通線の上り列車、E233系の各駅停車大宮行きが到着した。相鉄からの「大宮行き」は、土休日は3本(平日は2本)設定されている。

ちなみにこの列車、武蔵小杉は7:48発である。前の列車は7:45発の湘南新宿ライン宇都宮行きで、池袋あたりまでは続行するような形となる。

武蔵小杉駅3番線に停車中の相鉄12101F各駅停車大和行き(2021/3/28)

武蔵小杉駅3番線に停車中の相鉄12101F各駅停車大和行き(2021/3/28)

そして3番線には、今回のダイヤ改正で誕生した相鉄直通列車「大和行き」が到着・発車した。原則として相鉄12000系で運転される列車のようである。

JR線内で「大和」の行先表示を見るのは、(一応相模線にもある)「海老名」以上に不思議な感覚である。また「新宿始発大和行き」が小田急とJR→相鉄直通の2路線で走ることになった、というのも興味深い。

武蔵小杉駅を発車した相鉄12101F各駅停車大和行き(2021/3/28)

武蔵小杉駅を発車した相鉄12101F各駅停車大和行き(2021/3/28)

武蔵小杉を発車し、羽沢横浜国大から相鉄線内に入るこの「大和行き」は、珍しく西谷駅での接続はない。終点大和まで待避はなく、大和到着直後に特急海老名行きが接続するダイヤとなっている。(なお二俣川駅8:14着だが、同時刻8:14発の湘南台行きには接続していない可能性がある。)

 

ちなみに今回、土休日朝にのみJRからの「大和行き」が設定された詳細な理由は不明だが、少なくとも折り返し大和始発の列車が設定されているわけではない。可能性としては、大和駅到着後に相模大塚駅横の留置線に回送するというルートが考えられ(後日、機会があれば確認してみたい)、その場合には海老名行きでなく大和行きとする理由の一つにはなるだろうか。なお今回のダイヤ改正において、土休日の大和始発・終着列車はこのJRからの直通列車1本のみとなった。日中がやや減便傾向の改正ということも影響しているのかもしれない。

「大和行き」(あるいは大和始発)の運転本数・時間帯などはこれまでも大きく動いてきたが、今後の定期的なダイヤ改正、あるいは東急線直通開始などの際に、JR(あるいは東急方面)からの「大和行き」などは、常々誕生したり消滅したりしていくものと考えられる。