まるで裏道を通るかのような、相鉄JR直通線上り列車の新川崎〜武蔵小杉付近

御幸踏切に差し掛かる相鉄線からの直通列車・E233系新宿行き(2020/1/5)

御幸踏切に差し掛かる相鉄線からの直通列車・E233系新宿行き(2020/1/5)
このもう少し先、武蔵小杉駅手前で横須賀線の線路に合流する

昨年11月30日のダイヤ改正で営業運転が開始された、いわゆる「相鉄・JR直通線」。武蔵小杉-羽沢横浜国大間が新規開業区間となったが、そのほとんどはJRの貨物線として既存だった線路を利用している。営業列車として湘南ライナーなどが日々運転されては線路ではあるものの、相鉄・JR直通線の開業によってそこそこ頻繁に料金不要の営業列車が走ることになった。

そんな貨物線区間の中でも、特に武蔵小杉駅から新川崎駅(あるいは新鶴見信号場)付近にかけては上下線が離れた位置を運転する区間があり、単線のようで面白い形態となっている。

新川崎駅から見た、新鶴見機関区・新鶴見信号場付近を走行中のE233系新宿行き(2020/8/19)

新川崎駅から見た、新鶴見機関区付近を走行中のE233系新宿行き(2020/8/19)

相鉄・JR直通列車は、新川崎駅には停車しないものの、新川崎駅付近を通る。ただその位置が、上下線で離れた位置の線路となっている。

下り・海老名方面の列車は新川崎駅のすぐ横を通過しており、それはそれで非常に面白い(後日紹介したい)。一方で、その新川崎駅のホームから機関区を超えた遠く向こうには、相鉄から新宿へと向かう上りの直通列車が通るのが見えることがある。

新鶴見機関区・新鶴見信号場付近を走行中の相鉄12000系各駅停車新宿行き(2020/9/9)

新鶴見機関区・新鶴見信号場付近を走行中の相鉄12000系各駅停車新宿行き(2020/9/9)

新鶴見機関区・新鶴見信号場付近を走行中の相鉄12000系各駅停車新宿行き(2020/9/9)

新鶴見機関区・新鶴見信号場付近を走行中の相鉄12000系各駅停車新宿行き(2020/9/9)

その上り列車が走る場所で直通列車を撮影してみた。この撮影地点は新川崎駅から屋根付きの通路で繋がった商業施設であり十分都市・住宅街の一角であると言えるが、一方で草の生い茂ったフェンスの向こう側を走っていたり、新川崎駅が進行方向右遠くに見えたりと、「裏道」感が満載なところが魅力的とも言える。

横須賀線と相鉄JR直通線が「併走」する区間は、他にも色々と面白い場所がありそうなので、今後も乗り歩きしながら探ってみたい。