相鉄線内で見るJR車・E233系(1)〜種別と行き先パターンごとに〜

昨年11/30(土)の相鉄JR直通線開業に伴い、相鉄線内JRの車両として埼京線E233系7000番台の車両が乗り入れるようになった。直通列車の約6割はJR車のE233系が担っており(日中なら5運用中3運用)、相鉄線西谷以西では朝夕を中心にそこそこ頻繁にJR車が見られるようになった。

本記事では、相鉄線内で撮影したE233系の写真を、種別・行き先ごとに紹介してみたい。

特急 海老名行き

大和駅に停車中のE233系特急海老名行き(2020/1/21)

「JRの通勤車両が『特急』表示する」と事前に話題になっていたりもしたが、平日朝夕を中心に「特急」の直通列車は多く存在する。

下りの場合は行き先が相鉄線内であるため、他の相鉄線列車と同様にオレンジ色の種別幕で「特急」と表示されている。

特急 新宿行き

二俣川駅4番線に停車中の特急新宿行き(2020/1/1)

同じ特急でも、JR方面の直通列車の場合には、種別が緑色・背景なしの表示となっている。日中の特急新宿行きは毎時1本走り、二俣川で各停横浜行き、西谷で快速横浜行きに対面接続するものが多い。

各駅停車 海老名行き

西谷駅1番線に停車中のE233系各駅停車海老名行き(2020/2/8)

日中の約半数や土休日の夕方時間帯を中心に、相鉄線内各駅停車となるE233系が存在する。特段ダイヤ乱れ等が発生しない限りは、下り方面では「海老名」行きのみが走る。相鉄線内では、種別表示が灰色背景となっている。

各駅停車 新宿行き

二俣川駅4番線に停車中の各駅停車新宿行き(2020/2/8)

JR方面直通の列車の場合、各駅停車でも種別表示が特急同様で緑色・背景なしの表示となっており、直通列車であることを強調したものとなっている。日中の新宿行きの半数は各駅停車であり、二俣川で各停横浜行きを追い抜くような形で接続した上で、西谷で後から追いかけてくる特急横浜行きに接続した上で発車するようなダイヤになっている場合が多い。

各駅停車 新宿行き(@羽沢横浜国大)

羽沢横浜国大駅に停車中のE233系各駅停車新宿行き(2020/2/8)

羽沢横浜国大までの種別が各停・特急いずれの場合にも、羽沢横浜国大以降JR線内は「(JR埼京線直通)各駅停車」として運転される。「各駅停車」の表示もJR基準のデザインに切り替わっている。

特急 赤羽行き

海老名駅1番線に停車中のE233系特急赤羽行き(2020/1/22)
相鉄からの赤羽行きは今のところ平日朝1本のみの運転

朝ラッシュ時間帯(平日/土休日問わず)には埼京線新宿以北「川越」「大宮」「武蔵浦和」「赤羽」まで直通する(その後は埼京線内の運用に就く)列車が6本ずつ存在するが、原則として全てE233系の運用となっている。

平日の場合は6本とも相鉄線内特急、土休日は相鉄線内特急と各停が3本ずつである。具体的な行き先は埼京線の都合による部分も大きいので、今後のダイヤ改正で変化する可能性もあるだろう。

各駅停車 西谷行き

羽沢横浜国大始発下り方面の一番列車であるE233系各駅停車西谷行き(2019/11/30)

早朝時間帯の羽沢横浜国大→西谷、深夜時間帯の西谷→羽沢横浜国大という1区間運転の列車が存在するが、相鉄線内の運転にもかかわらず現在はE233系の運用となっている。なお、羽沢横浜国大始発相鉄方面の列車は、上り(JR方面)2番線ホームからの発車となっている。

各駅停車 羽沢横浜国大行き

海老名駅2番線に停車中のE233系各駅停車羽沢横浜国大行き(2020/1/21)

深夜時間帯、JR直通となる最終列車が出た後に1本、「海老名始発」の羽沢横浜国大行きが存在する。羽沢横浜国大行きの列車は現在、この列車とその後に走る西谷始発・羽沢横浜国大方面最終列車の2本のみである。

E233系羽沢横浜国大行き側面行先表示(2020/1/21)

「羽沢横浜国大」の6文字も十分長く、側面の行き先表示ではやや縦長のフォントとなっているが、ローマ字の「Hazawa yokohama-kokudai」はさらに長いため、非常に小さな文字で2行にわたって表記されている。

E233系羽沢横浜国大行きと新宿行きの行き先表示の違い

羽沢横浜国大行きの種別「各停」の表示については、相鉄本線系統の列車の「各停」と同様に灰色背景となっていた。JR方面直通列車、および羽沢横浜国大行きの前面表示では緑色・背景なしとなっている。

今回は主な種別・行き先パターンを網羅する形で紹介してみたが、その他観点の写真が貯まったら、またE233系7000番台の写真紹介記事にできればと思う。