東京メトロ銀座線渋谷駅の現ホームは12月27日をもって役目を終え、年明け2020年1月3日(予定)には新ホームの運用が開始される。
本記事では、ホーム移設を直前に控えた東京メトロ銀座線渋谷駅ホームの様子を紹介する。
JR山手線ホーム〜乗車改札前
山手線外回りから渋谷駅で銀座線に乗り換える際、前寄り4号車付近にある玉川改札を出てすぐ右の階段を登るのが最短ルートであった。この案内板も、ホーム移設によって変更になるものと思われる。また階段の壁一面には、工事運休やホーム移設のお知らせポスターが敷き詰められていた。
乗車ホーム改札前では、駅員の手によりホーム位置変更・工事による終日運休の告知パンフレットが配布されていた。一部で掲示されているものと同内容だが、振替輸送区間や移設後の乗り換えルートなどが詳しく記されている。
乗車ホームへつながる「ハチ公前交差点改札」は現時点で2箇所あり、玉川改札から最短で辿り着く改札(相対的に浅草寄り)の他、井の頭線・東急東横店西館の側から近い(西側の)改札の2つとなっている。
改札付近には、線路切替工事期間中の「銀座線終電接続中止のお知らせ」の掲示がされていた。
移設工事1ヶ月前からホーム浅草寄りの屋根が撤去されており、改札内外にその旨を記したポスターが掲示されていた。
乗車ホーム(2番線)
銀座線の車両は、降車ホームに着くと一旦車両基地に引き上げ、折り返して乗車ホームに入線していた。車両基地へ向かう部分は屋外のため、地上から銀座線の車両が見えるポイントの一つでもあった。
先述の通り、1ヶ月前に工事の影響で屋根が一部分撤去されており、渋谷を代表する新旧商業施設それぞれが見える象徴的なスポットとなっていた。
新ホームの位置は、この先浅草寄りすぐの位置であり、このホームからも新ホームの屋根の外型を見ることができる。
新ホームの移設とそのメリットについて、乗車ホームの壁にも掲示されている。
降車ホーム(1番線)
降車ホームの浅草側は大変狭くなっており、付近には「通路が狭いので写真撮影はおやめください」という旨の掲示があった。
乗降ホームそれぞれの停車位置は約1両分ズレているため、それぞれの先頭車両付近からは反対ホームに停車中の車両が見られる場合がある。
降車ホームからの脱出方法が改札を出るしかないため、誤ってこのホームにたどり着いてしまった乗客は、駅員に申し出て指示に従う必要があった。
先頭寄りの改札を出たところは東急百貨店西館3Fであり、エレベータおよび下りエスカレータに繋がっていた。改札を出て正面には、降りる段差を経て南館3Fの文具店・伊東屋が目の前にある。
東急百貨店3Fから繋がっているのは出口専用の改札のみである。そのため、間違って辿り着いてしまった乗客向けに、乗車専用ホームへの順路が案内されていた。
降車ホーム中程にある「ハチ公前交差点改札」は乗り換えに便利な改札の一つであり、JR中央改札が目の前にある。改札機に到達するために一旦段差を降りる必要があり、現ホームがバリアフリーに弱い構造だったのが見て取れる。(エレベーターは、先述の東急百貨店方面改札またはホーム後ろ寄りの宮益坂方面から通じているが、この場所に到達するには大幅に迂回する必要があった。)
12月28日から1月2日にかけて年末年始6日間にも及ぶ移設工事と共に銀座線の区間運休があり、(悪天候等の影響がなければ)1月3日より新ホーム使用開始となる。来春にはJR埼京線・湘南新宿ラインホーム移設も控え、渋谷駅の改良もいよいよ大詰めとなる。より近代的空間へと変化していく渋谷駅に今後も注目していきたい。