東急東横線・みなとみらい線内でも西武線の行き先を見ることができるが、そんな中でも珍しいのが「各停 所沢行き」である。それも全身緑色の青ガエル塗装の編成(5122F)で2回ほど目撃したことがある。
所沢といえば西武線の駅で、当然黄色い車両が多く発着し、時代が進むにつれて青ラインが入ったデザインの編成も多くなり、また京急に似せた特殊ラッピングの赤い電車も存在するが、この列車を見て「緑色の車両も所沢に行くんだなぁ」などと思ったりした。
東横線が西武池袋線にも直通するようになって以来、東横線内で西武線内の行き先を見ることも珍しく無くなってきた。「所沢」という地名は東横線の駅の方面案内にも記されることがあるぐらいだが、「所沢行き」自体は比較的稀である。元々西武池袋線での所沢駅始発・終着列車が1時間に1本程度なので、稀なこと自体は順当とも言える。
直近のダイヤ改正で平日夕方に「Fライナー特急所沢行き」が誕生したりもしたが、そのようにどちらかといえば東横線内特急・急行(10両編成)の「所沢行き」の方が見る機会が多い。一方、現ダイヤでは平日朝および土休日夕方に「(8両編成)各駅停車 所沢行き」が存在する。土休日夕方の所沢行きの時間帯に東横線を利用したところ、その運用にたまたま5122Fが入っていたということである。
そんな「緑色の所沢行き」に1回出会った9ヶ月後、みなとみらい線内で偶然再会することになった。
この日副駅名(横浜市役所)の付いたばかりの馬車道駅で撮影したものだが、煉瓦造りの茶色い壁に緑一色の車両、という組み合わせがなかなか映える気がしないでもない。(もっとも、この写真の視点ではホーム延長部の非煉瓦部分が見えてしまっているが…)
