平日深夜の「特急 新横浜行き」終点の先に待つものとは…?

海老名駅1番線に停車中の海老名23:29発・相鉄21104F(8両)特急新横浜行き

海老名駅1番線に停車中の海老名23:29発・相鉄21104F(8両)特急新横浜行き
平日限定運転、海老名から新横浜まで「直通」するのはこの列車が最後である

相鉄東急直通線が開業し、東急目黒線からの「新横浜行き」は多数走るようになった一方、相鉄線方面からの「新横浜行き」は早朝・深夜に計数本しか見られないレアな設定となっている。

その中でも、平日深夜に走る海老名23:29発「特急 新横浜行き」は特徴的な列車の一つと言えるだろう。JR線直通は22時台早々に終了となり、東急線方面の直通も一段と減る深夜時間帯であるが、結論から言うとこの特急に新横浜(23:56着)まで乗ることにより、新横浜始発の東急線に乗り継ぐことができたりもする。

特急 新横浜行きは、1本前の快速 横浜行きに西谷で追いつく

特急 新横浜行きは、1本前の快速 横浜行きに西谷で追いつく

特急 新横浜行きの後には、横浜行き最終(目黒線奥沢行き接続)、二俣川行き最終を残すのみである

特急 新横浜行きの後には、横浜行き最終(西谷で目黒線奥沢行き接続)、二俣川行き最終を残すのみである

相鉄線内ではしっかりと特急列車としての役割を果たす。先行の快速横浜行きに西谷駅で追いつくので、23:22発の快速に乗り遅れても、特急新横浜行きを利用することで横浜駅に24時前に着くことは一応可能だ。二俣川駅では湘南台からの各停横浜行きに接続できるので、鶴ヶ峰と上星川以遠の快速通過駅へのフォローにもなっている。

なお、特急新横浜行きの後は、各停横浜行き・各停二俣川行きの2本を残すのみである。横浜行き最終は、西谷始発の東急目黒線直通最終列車・奥沢行きにも接続する大事な役割を持っている。

ところで、西谷時点で新横浜方面のラスト2本が「特急 新横浜行き」「各停 奥沢行き」となっているが、東急線綱島以遠に行くには奥沢行きまで待たないといけないのかというとそんなことはなく、新横浜で始発列車へ乗り継ぐことは可能である。

3番線各停目黒行き最終、4番線特急海老名行き

3番線各停目黒行き最終、4番線特急海老名行き
このあと、1番線に急行(東横)武蔵小杉行きが到着する
さらにその後、上下線共に新横浜をスルーする最終列車が走る

相鉄線の特急新横浜行きは、通常上りホームである4番線に到着。対面には目黒線の大岡山以遠まで行く最終列車・各停目黒行きがほぼ同時刻に入線していた。

特急が23:56到着、目黒行きの発車は0:08発と接続時間は長めである。また、相鉄線は折り返し0:03発特急海老名行きとなるため、東急線方面からも新横浜行き乗車・始発相鉄線方面への乗り継ぎが可能なタイミングとなる。

新横浜駅1番線に到着した、東横線方面から唯一の「急行 新横浜行き」

横浜駅1番線に到着した、東横線方面からは唯一の「急行 新横浜行き」
折り返し、0:10発の急行 武蔵小杉(東横線)行きとなる

ただ、その接続が確実に行われるかは、何ともいえない部分もある。

0:01着として東横線方面からは唯一の「新横浜止まり」が存在するが、実際に現地に赴いたこの日は10分ほど遅れており、0:03発の特急海老名行きはその到着を待たずに発車して行った。もっとも、この後に東急線からの海老名行き最終列車が存在するため、絶対に待たなければ行けないケースではないかもしれない。(そもそも2分接続でホーム移動も必要なため、既定の接続と言えるかもやや怪しいところである。)

逆に相鉄線が10分以上遅れている状況になったとして、東急線は待つのだろうか。一応、中線で折り返す列車は目黒行き・大岡山以遠への最終列車ということを踏まえると多少は待つ可能性もあるものの、相鉄線内の少なくとも駅時刻表や電光掲示板ではこの接続について特に案内はされていないのが気になるところだ。