幕車9701F、YNB化更新された9702F

相鉄9000系計7編成のうち、トップナンバーの9701Fのみが旧塗装・幕車で残っており、9702F以降は更新され横浜ネイビーブルー塗装となっている。先日20000系の第2編成が甲種輸送されるなど相鉄の車両の世代交代は東急直通に向けて気になるところだが、更新されていない9701Fは新7000系と共にその去就が気になるところである。

さがみ野駅で並ぶ9702F急行海老名行きと9701F急行横浜行き(2019/8/3)

さがみ野駅で並ぶ9702F急行海老名行きと9701F急行横浜行き(2019/8/3)

そんな幕車・運用番号デジタル表記で残っている9701FとYNB化更新された9702Fの並びを、ちょうど1年前にさがみ野駅で撮影していた。

JR直通ダイヤ改正の直前までは急行の運転本数も今より若干多く、本線の希望ヶ丘以西の駅で急行同士が並ぶことも珍しくなかった。そんな急行同士の9701Fと9702Fの並びを眺めてみると、種別表示の位置だったり、もちろん車体色だったりと、同じ形式で似ていながらも色々な差異があることを感じさせられる。

天王町駅に進入する9701F特急横浜行き(2020/7/19)

天王町駅に進入する9701F特急横浜行き(2020/7/19)

先日9702Fの各停で天王町駅に降り立ち、間も無く反対方向を通過したのが9701Fの特急であった。同じ9000系同士ながらも見た目や中身が変わった2編成だが、種別まで違うとより一層、その境遇の違いが際立って見える…というのはさすがに思い込みかもしれないが。

大和駅2番線に停車中の幕車時代の9702F快速横浜行き(2015/5/31)

大和駅2番線に停車中の幕車時代の9702F快速横浜行き(2015/5/31)

2017年にYNB化改造された9702Fだが、更新前の9702Fを1枚撮影していた。ほぼほぼ現在の9701Fを思わせる姿形で、(赤帯からYNBに直接変化した9705Fなどもあったが)これが一時期の相鉄9000系のデフォルトであった。赤帯時代もあったことを考えるとあくまで「新塗装」であるとはいえ、現在の9701Fには相対的にノスタルジーを感じざるを得ないところでもある。