先日のダイヤ改正で、相鉄のダイヤにも様々な修正が加えられた。その内の一つが、プレスレベルでは特に記載がなかったものの発表された時刻表を読むことで「8両編成で走る列車がほぼ倍増」したと言う点である。
ただし下記の記事でも指摘したように、運転される8両編成の列車本数が相鉄に現在在籍する8両編成の編成数(10703F〜10707Fの5編成)を明らかに超えるタイミングがあり、20000系8両編成の投入が開始される前の現時点では、10両編成での代走が頻発すると考えられた。
本記事では、実際の8両枠での10両編成による代走の様子の一部を記してみたい。
時刻表上で8両編成と案内された列車の一部は、実際に10両編成で運転されている。その多くは運用番号が20番台(通称・2系)と設定されているものであった。(この運用番号は、少なくとも時刻表上で公表されているものではない。)
今のところ、10番台は従来通り10000系8両編成で運転されることが多く、一方で20番台は10両編成で運転されることが多い。一応、10000系8両編成が充当された実績はあるようだ。
なお20番台には今のところ8000系初期車が充当される可能性がやや高めであるものの、特別な理由があるのかは定かではない。
ある平日日中の横浜駅。時刻表上では14:18発快速、14:20発各停、14:28発快速の3列車が連続で8両編成で運転されると記載されているが、このうち3本目の14:28発は実際には10両編成で運転された。
8両編成・運用番号10番台の快速海老名行き。ダイヤ改正前にも一応存在はしたが、今回のダイヤ改正で日中などにも堂々と走るようになった。
一方、後々8両編成のスジになると思われる運用番号20番台・平日横浜14:28発は、10両編成で運転された。この日は11004Fが充当されていたが、ちなみにこの編成は昨日より「8代目そうにゃんトレイン」塗装に生まれ変わって運転されている。
そんな「20番台」の運用の中には、日中は西横浜で留置され、夕方から再び走り始める運用が平日・土休日共にあるようだ。この日は22運行・8701Fがそれであった。
直近で8704Fや8703Fが引退し、同じく20000系投入の流れでの引退が予想される8000系トップナンバーの8701F。唯一となった運用表示「幕」に20番台の数字が表示されることが、あと何回あるだろうか。
と思っているうちに、西横浜駅には最新編成の20107F(10両編成)が到着した。一瞬ではあるが相鉄の営業列車の中で最も新しい編成・古い編成の並びを見ることができた。
現ダイヤでは、以前のダイヤと比べて海老名方面の特急・快速や平日夕ラッシュ時の各停に8両編成が充当される確率が高くなった一方、時刻表に「8両」と記載がある列車のうち半数弱は、実際には当面の間は10両編成で運転される可能性が高い列車となっている。
今後の20000系8両編成投入・それに伴う一部車両の引退に従って8両編成の運転比率が実際どうなっていくのか、については今後も注目していきたい。