「神奈川県内で渋谷駅工事を感じ取る」シリーズ、ひとまずの最終回は「普段見られない表示」と称して、JRや相鉄線で見られた発車標や、車内ディスプレイをいくつか紹介したい。
5/30・31のJR渋谷駅ホーム並列化工事に伴うダイヤ変更等により、運転区間が変更・短縮となった列車が多数発生したことにより見られた表示や、その解説・感想などを簡単に記したい。
JR 川崎駅
この2日間は、東海道線発着の湘南新宿ライン(快速・特別快速)が運休となり、代わりに横浜以南ほぼ同時刻で品川発着の東海道線列車として運転された。横浜-品川間では事実上増発されたことになる。
上りでは毎時2本程度の「品川行き」が見られ、また特別快速の代わりとして「快速アクティー」品川行き・小田原行きが運転された。
JR 横浜駅
普段は湘南新宿ライン特別快速高崎行きとして10番線に来る列車が、戸塚以降も東海道線を品川まで走る「快速アクティー」として7番線を発着した。
普段の土休日は新宿始発のサフィール踊り子5号が走るが、この日は途中経路の渋谷駅工事のため、平日(月木金)同様の東京始発として運転された。横浜駅6番線発車からは実質いつもと変わらない。
なお、サフィール踊り子3号・5号いずれも6月に入ってからは運休となっている。踊り子号の全定期列車や臨時列車が運転再開となるのはいつの日になるだろうか。
JR 武蔵小杉駅
運休となっていない横須賀線系統の湘南新宿ライン、相鉄線からの直通列車は、全て大崎止まりであった。この2系統の列車は、日中は概ね約15分と言える間隔(だいたい12分・18分ぐらい)で運転されているが、夕方時間帯となり相鉄線からの直通列車が毎時3本程度に増えるタイミングで、約3分間隔での続行運転となる場合がある。
上記写真の時間帯にかけては、武蔵小杉発大崎行きは16:14(湘南新宿)、16:24(相鉄直通)、16:43(相鉄直通)、16:46(湘南新宿)というダイヤで、19分空いたと思ったら3分続行だったりもしていた。もし仮に16:30時点で大崎やその先新宿等に向かいたい場合、16:34の上総一ノ宮行きで品川に出た上で山手線に乗り換えるのが早かったことになる。
相鉄 西谷駅
相鉄線内ではJR直通列車が、普段の新宿行き(など)から全て「大崎行き」に変更となった。特に相鉄12000系の大崎行き表示は珍しいため、注目度も高かった。
西谷駅にはJR方面専用ホームがあるため、常に「大崎」の文字が表示されていた。
相鉄 二俣川駅
二俣川駅4番線には、上り列車のうち優等列車やJR直通列車の多くが発着する。普段は「横浜」「新宿」が並ぶこの発車標に、この日は「横浜」「大崎」が並んだ。
JR/相鉄 羽沢横浜国大駅
昨年11月30日に開業したばかりの羽沢横浜国大駅であるが、一部時間帯を除いて普段は「新宿」行きが並ぶ発車標も、この日は「大崎」の文字が並ぶことになった。
相鉄JR直通列車 車内ディスプレイ
最後に、車内ディスプレイの写真を1枚。12000系やE233系のディスプレイにはその列車の行先が表示されるが、ここにも「大崎行」の表示が現れていた。
余談だが、右下に表示された「2013年6月現在」の2013年6月というのはE233系が埼京線に導入された時期のことらしい。「羽沢横浜国大」と「2013年」という文字が共存するのは一見面白い。(軽くSNS等を調べた限り、羽沢横浜国大駅開業時点でも少し話題になっていた。)
渋谷駅のホーム移設工事は6月1日早朝までに無事完了し、新ホームの運用が開始されている。時勢もあるので現地を訪れるのは都心に用事がない限りはもう少し後にしようと思っているが、ともあれ短期間かつ大変な時勢の中で工事に携わった方々には敬意を表したい。