横浜高速鉄道みなとみらい線の馬車道駅は、レンガ造りの壁が特徴的である。「過去と未来の対比と融合」が駅のコンセプトとなっており、その「過去」を象徴するものとしてレンガが用いられているとのことである。*1
そんな馬車道駅のレンガと色合いの合う車両が、2013年の副都心線直通時(あるいはそれ以前にあったお試し運転時)に入線するようになった。それが、東京メトロ副都心線の茶色いラインカラーを纏った東京メトロ7000系である。もちろん10000系も該当し、現在なら17000系もそれに当たるが、「2つのレトロさの共演」という意味では7000系が停車する姿がなかなか良いと感じた。それこそ馬車道駅のコンセプトである新旧融合なら後者の組み合わせも良いかもしれない。
2019年のホームドア設置*2以前であれば、窓下の帯の色がホーム上からでも見やすい位置に存在した。
現在はホームドアが設置されているが、比較的透明部分の多いデザインのホームドアとなっているため、列車のラインカラーを途切れ途切れではあるが見ることができる。この時は真横アングルの写真は撮影していないが、馬車道駅のレンガをモチーフとした配色とメトロ車のラインカラーがどのように合わさるのかは興味深いところである。
なお、馬車道駅は開業当時は8両編成までしか試停車できない構造となっており、副都心直通時にホーム延長工事が行われている。その都合上、上りホームの横浜寄りは壁にレンガが施されていない部分もある。
このように馬車道駅上り10両編成先頭の停車位置においては、やや生々しい壁が露出しており、また別の面白さがあると言えよう。
*1:馬車道駅 | みなとみらい線 | みなとみらい線 | 横浜高速鉄道株式会社
*2:馬車道駅可動式ホーム柵の稼働を開始します。(2019/9/13 横浜高速鉄道株式会社※9/14より稼働開始)