東京メトロ以外の「地下」で見るメトロ7000系【東横線・みなとみらい線】

10両編成が残り1編成、8両編成も約1年半で引退見込みの東京メトロ7000系

元々は東京メトロ(旧・営団地下鉄)有楽町線の車両であり今も10両編成は有楽町線を走るが、有楽町新線そして2008年の副都心線を経て、さらに2013年の東急東横線横浜高速鉄道みなとみらい線直通後は、東横線一部駅、みなとみらい線といった有楽町線以外の地下区間を走るようになった。

本記事では、東横線みなとみらい線方面の「地下駅」で撮影した7000系の写真を3枚ほど紹介してみたい。

馬車道駅1番線に到着する東京メトロ7009F急行元町・中華街行き(2020/6/6)

馬車道駅1番線に到着する東京メトロ7009F急行元町・中華街行き(2020/6/6)

みなとみらい線の駅はどの駅も特徴的な構造となっているが、その中でも馬車道駅は、煉瓦の壁が特徴的な駅である。

奇しくも7000系の帯色である副都心線カラーとマッチするという意味で、7000系に限らないがメトロ車との相性が良い駅なのかもしれない。

日吉駅1番線に到着した東京メトロ7132F各駅停車元町・中華街行き(2021/6/29)

日吉駅1番線に到着した東京メトロ7132F各駅停車元町・中華街行き(2021/6/29)

東横線の両端以外の地下駅といえば、田園調布・日吉・反町の3駅である。

日吉駅は一時期は東横線の緩急接続の要所であったが、現在は中線が延伸した東急目黒線の線路となっている。東急電鉄・神奈川県ではあるが、東京メトロ南北線の車両(9000系)と7000系が接続・併走するようなシーンも普通に見られる。

なお、この写真の車両の運用番号表示が「06K」とあるように、東急車8両運用の代走としてメトロ車(7000系)が走るのを見る機会も割とある。

横浜駅2番線に停車中の東京メトロ7105F急行和光市行き(2021/4/18)

横浜駅2番線に停車中の東京メトロ7105F急行和光市行き(2021/4/18)

桜木町駅高島町駅廃止&みなとみらい線開業時に地下化したのが横浜駅である。原則として全営業列車が停車し、副都心線直通開始時に10編成の停車にも対応した。

上記7105Fは既に引退済みの車両であり、7000系10両編成がこの駅に停車する機会も、残り1編成の7101Fが東横線方面の運用に就いた時のみである。

7101Fがこのまま運用を離脱した場合、7000系は元々活躍していた有楽町線(の小竹向原-新木場間)からは実質引退することになる一方、副都心線東急東横線みなとみらい線方面では8両編成の7000系がもうしばらく走ることになる。デビュー当時の区間とは違う場所が最後の活躍区間になる、というのもなかなか面白い状況かもしれない。