下り特急やくも号は、終点出雲市駅で基本的には3番線(4番線)に入線した上で回送され、(日中は・多くの場合は)約1時間後に上り2番線に入線した上で岡山駅に向けて折り返していく。
現在のダイヤでは例外として、臨時やくも16号・13号の運転日に限り3号→16号、13号→26号が出雲市駅2番線で直接(約20〜30分で)折り返す形となっているほか、朝の(通常のゆったりやくも塗装で運転される)やくも10号のみ定期で1番線発となっているようだ。
先日(3月中の平日)、スーパーやくも復刻塗装のやくも5号が定刻12:08着から47分ほど遅れて出雲市駅に到着した際、通常とは異なり上り1番線に到着し、そのまま数十分後にやくも20号として折り返し岡山に向けて出発した。通常はこの列車も3番線着・一旦回送・(13時台に)2番線入線の流れであり、また遅延が長引いた影響でこの間に2番線の方を発着する列車も無かった*1ものの、この日は1番線に入線した。
土休日や一部日程であれば観光列車の快速「あめつち」号が1番線で折り返す時間帯でもあるが、この日は平日のど真ん中だったため1番線が空いており、このような対応になったものと思われる。
さて、1番線にある程度長い編成の列車が入線した場合、駅舎外、具体的には出雲市駅の正面玄関と言える北口側から、停車中の車両を眺めることができる。スーパーやくも塗装編成のように6両編成であれば、パノラマ側1両と反対側の頭部のみが見える程度となっている。
「スーパーやくも」運転当時は、運転時分の影響からか、通常の「やくも」は出雲市駅で直接折り返すことが多かった一方で「スーパーやくも」は一旦西出雲方面に回送されることも多く、当時から1番線入線はやや珍しかったのではないかと思われる*2。
なお今年度のダイヤでどうなるかはまだ分からないが、臨時列車のサンライズ出雲92号(出発前)やサンライズ出雲91号(到着時)は1番線発着のため、7両編成のサンライズ号を駅舎外から見られるかもしれない。
13:31、やくも20号は定刻で、いつもとは違うホームから岡山に向けて出発していった。
出雲市駅1番線と米子方面を往来するとき、分岐のカーブを2回通ることになる。