早ければ来春のダイヤ改正で引退または運用大幅減となる見込みの国鉄型特急の185系だが、この秋から冬にかけては踊り子号だけでなく特殊な臨時列車としての運転も何回か予定されている。
先週末の11/7(土)・8(日)は、185系6両編成(全車指定席)による「ホリデー快速あたみ号」が青梅⇔熱海間で運転された。本記事では、往路の熱海行き列車を大船駅で撮影した様子と、復路の青梅行き列車を始発の熱海から乗り通した時の様子を簡単に紹介したい。
往路:熱海行きを大船駅で撮影
往路は、ホリデー快速あたみ号を大船駅で撮影することにした。というのも、年に数回運転される大船駅始発の「草津71号」が11/7(土)にも運転され、ちょうどホリデー快速あたみ号と並ぶ形で停車するのを一目見たかったためである。
2番線には数分前に草津71号が入線していた上で、ホリデー快速あたみ号がほぼ定刻で大船駅3番線に到着した。 停車位置自体は差があるため、顔がちょうど並ぶのは到着中の一瞬であったが、(651系はギリギリだが)昭和から運転されている特急が並ぶ姿を見ることができた。
その後、停車時間の間に反対側に到達することができたので、冒頭の写真を撮影した。思えば、(編成等は違えども)185系も草津号として長野原草津口、さらにその先の万座・鹿沢口まで足を伸ばしていた時代がある。
復路:青梅行きを熱海から青梅まで全区間乗車
しばらく他の場所で撮影や観光等を行った後、夕方は熱海駅から上りのホリデー快速あたみ号青梅行きに乗車することにした。
ホリデー快速熱海号は、4番線で踊り子16号が増結・発車した直後、5番線に入線する。発車標で「青梅」と「宇都宮」の文字が並ぶのはなかなか新鮮だが、よく考えれば「青梅」と上野東京ライン(宇都宮線・高崎線)の行き先が発車標に並ぶ現象は横浜までの停車駅で見られる。
そして来宮駅付近に留置されていたホリデー快速熱海号が5番線に入線した。入線時には「回送」幕だったが、停車中に赤字の「臨時快速」の幕に変更された。往路は単なる黒字「臨時」幕だったが、違いは何だろうか。
もう11月なので熱海発車時点で既に空は暗くなり始めており、根深川駅通過時点ではなんとか空に明るさが残った状態で海を眺めることができた。
横浜まで東海道本線を通り、鶴見駅で転線及び乗務員交代を伴う停車があった後、武蔵野貨物線の長いトンネルに入った。定期列車で通らないルートだと思いつつ、今は鶴見駅から新川崎駅付近までの短区間は相鉄JR直通列車で容易に同じ線路を通ることができる。(あとは元々ライナー系もあるが。)
列車は南武線の線路に入り府中本町停車、南武線の各駅を通過しつつ立川駅の南武線ホームに到着、そして青梅線へと転線し拝島など何駅かに停車した。
熱海16:40発・青梅19:20着。2時間40分をかけて終点の青梅駅に到着した。
数分後に2番線に普通列車が到着し次第、185系は立川方面へと戻るように回送されていった。
一旦改札を出入りするために改札口に移動したところ、先ほどまで乗車していた「ホリデー快速あたみ号」、および2週間後の3連休に運転される「鎌倉紅葉号」の告知ポスターが掲示されていた。それぞれ運転日・停車駅と時刻、お勧めの乗車券が記載されている他、異なるアングルの185系の写真が掲載されていた。
11月の3連休に運転される「鎌倉紅葉号」は、ホリデー快速あたみ号と青梅-府中本町間の時刻は変わらず、横浜・大船までは時刻やホーム・線路に若干の違いはあるもののほぼ同様に運転され、そして横須賀線の北鎌倉・鎌倉を発着する。E257系5両編成で運転されるホリデー快速鎌倉号とより一層近い経路を同日に走ることになる。
その後、次の青梅線で立川駅に戻ったところ、先ほどまで乗車していた185系6両編成の車両が立川駅4番線に停車していた。撮影できるホームに移動するやいなや、185系は八王子方面へと回送されていった。