【小ネタ】サフィール踊り子4号を見るとブルートレインを思い出す?

横浜駅を発車したE261系サフィール踊り子4号東京行き(2020/7/4)

横浜駅を発車したE261系サフィール踊り子4号東京行き・個室3〜2号車通路側(2020/7/4)

今春デビューした伊豆方面特急「サフィール踊り子」号だが、夕暮れから夜にかけてその車両を見ると…何となく、かつて走っていたブルートレインを思い出してしまうのは自分だけだろうか。

(以下本記事は、見かけでは理論立てつつも、かなり感覚的な言及に終始している。)

東京駅8番線に到着したE261系サフィール踊り子4号、2号車から先(2020/7/12)

東京駅8番線に到着したE261系サフィール踊り子4号、個室2号車付近(2020/7/12)

臨時列車サフィール踊り子4号は、横浜駅に18時56分、終点東京駅に19時20分に到着する。今の時期だと横浜駅時点ではギリギリ明るいかもしれないが、東京駅到着頃には暗くなっていることが多い。そんな夕方〜夜時間帯の東京駅や横浜駅というのは、逆方向(下り)ではあるが昔はブルートレインがよく走っていた時間帯でもある。

ブルートレインサフィール踊り子号の車体色は、厳密には全く違うのだが、暗い青系統であることには間違いない。特にサフィール踊り子号の車体の窓周りはより濃くて黒に近い塗装で、また窓1枚1枚も横長のため、特に夜間ならパッと見でブルートレインに見えやすくはなっている。

さらに個室2・3号車あたりは、そのオレンジ基調の照明のせいか、一部のブルートレインの連結されていた食堂車等を思わせないでもない。(実際、その雰囲気こそ変化しているが、4号車には実質食堂車とも言える「カフェテリア」が連結されている。)

高崎駅に停車中の寝台特急あけぼの号・ソロ個室車両(2008/9/6)

高崎駅に停車中の寝台特急あけぼの号・ソロ個室車両(2008/9/6)

夜間に撮影したブルートレインの側面の写真を1枚取り上げて比較してみたい。東海道線系統ではないが、2008年に途中駅・高崎から乗車する際に撮影した下り「あけぼの」号である。今見てみると、至近距離で撮影したせいかもしれないが、思ったより薄い色のようにも感じる。

あえてソロの車両の写真を取り上げてみたのだが、この車両では個室が上段下段の2階建てに分かれており、上下2つある窓のうち上段側が車体の反りに応じて上を向いている。一方、サフィール踊り子号の側面の窓がある箇所には原則としてその上に天窓も付いており、やはり2段組の窓となっている。

さすがに直接比較すればそれぞれは全く違うものとは分かるのだが、しかしお互いを想起してしまう程度には同じ要素を持っているとも言える。

東京駅8番線に到着したサフィール踊り子4号(2020/7/12)

東京駅8番線に到着したサフィール踊り子4号(2020/7/12)

現在唯一走る寝台特急サンライズ瀬戸・出雲」自体も非常に好きでありよく利用しているが、それはそれとしていわゆるブルートレインにもかなりの親しみ・懐かしさ・もっと乗りたかった感がある。運転開始が延期・未定となっているJR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」は、車体色も含めその欲を満たしてくれる列車の一つとして非常に待ち遠しい。一方で首都圏では、(運転時刻と方向は概ね逆だが)かつてのブルートレインも走っていた東京や横浜、東海道線沿線を走るサフィール踊り子号がブルートレインを想起させないでもない。

座席も全席グリーン車で非常に豪華であるし、いっそサフィール踊り子号が夜行列車として走っても面白いのかもしれない。どこを走るか、などの現実的な問題は色々あるのであくまで妄想に過ぎないが…